単純ヘルペスとは
単純ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)が原因で起こる感染症です。主にくちびるや陰部に水ぶくれやただれが出現し、治ったあとも体内に潜伏したウイルスが再活性化することで、生涯にわたって繰り返し発症することがあります。
同じヘルペスウイルス科の疾患として帯状疱疹がありますが、単純ヘルペスは同じ部位に繰り返し発症しやすいことが特徴です。
発症のきっかけとしては、疲労、ストレス、発熱、紫外線、体調不良、免疫力の低下などが関係すると考えられています。
単純ヘルペスの症状と特徴
単純ヘルペスでは、くちびるや陰部などにピリピリとした違和感やかゆみが現れたあと、水ぶくれやただれが出現することが多くみられます。通常は1〜2週間程度で自然に改善しますが、再発を繰り返すことが特徴です。
アトピー性皮膚炎に伴って単純ヘルペスが広範囲に広がる場合には、「カポジ水痘様発疹症」と呼ばれ、早期治療が必要となります。
陰部の単純ヘルペスやカポジ水痘様発疹症は頻回に再発することがあり、特に陰部では毎月のように再発する方もみられます。
単純ヘルペスの治療について
単純ヘルペスの治療では、抗ヘルペスウイルス薬の内服や外用治療を行います。発症初期の違和感やピリピリした段階で治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ早期改善が期待できます。
再発を繰り返す患者様では、症状に応じて再発予防を目的とした治療を検討することもあります。
また、体質や再発傾向が強い患者様には、免疫バランスを整える目的で漢方薬治療を併用することがあります。
診断について
単純ヘルペスは症状や経過から診断できることが多い疾患ですが、必要に応じて「デルマクイックHSV」という簡易検査を行い診断の補助とすることがあります。
早期診断により適切な治療開始が可能となります。
単純ヘルペスの再発予防について
単純ヘルペスは免疫力の低下や疲労、ストレスなどがきっかけとなって再発することがあります。そのため、十分な睡眠や体調管理が再発予防につながります。
再発頻度が高い場合には、予防的治療を検討することも可能ですのでご相談ください。
このような症状がある方はご相談ください
- くちびるに繰り返し水ぶくれができる
- 陰部に痛みや水ぶくれが出る
- 同じ場所に何度も再発する
- ピリピリした違和感が出てきた
- アトピー性皮膚炎が悪化し急に水ぶくれが広がった
単純ヘルペスは早期治療によって症状の悪化を防ぐことができます。気になる症状がある場合は早めの受診をおすすめします。