アトピー性皮膚炎は乳幼児から老年期まで全年齢にわたる病気ですが、乳幼児期に発病するため、特に乳幼児期からの診療が大切だと考えています。
アトピー性皮膚炎の主症状は皮膚の湿疹ですから、治療の主治医は皮膚科専門医が望ましいわけですが、乳幼児期から小児期にかけて食物アレルギーを合併することが多いため、皮膚科専門医に加えて、アレルギーの専門医も兼ねていることが望ましいと考えています。
ところが、赤ちゃんの採血が技術的に難しいため、食物アレルギーを合併する乳幼児期のアトピー性皮膚炎は皮膚科ではなくて小児科で診ているケースも多いのが現状です。当クリニックは生後4ヶ月の乳幼児から積極的に血液検査を行っており、その意味で乳幼児から高齢期までトータルに診療を行う、全国的にみても数少ないアトピー性皮膚炎を専門に治療する体制を有するクリニックです。

アレルギーとアトピー性皮膚炎について

「アトピー性皮膚炎」は、生後1ヶ月頃 より症状が現れてきて生後4ヶ月位にハッキリと診断がつくことがあります。そして、「乳幼児」から「高齢者」に至るまで全年齢層の患者さんがいらっしゃる皮膚病です。アトピー性皮膚炎の診断のついた生後4ヶ月以降の患者さんには、希望に応じて血液検査を施行する等、 小児期の食物アレルギーの診断・治療に積極的に取り組んでおります。
さらに、思春期以降は、ダニや花粉・カビ等のアレルギーを中心としたアレルゲン対策や黄色ブドウ球菌対策など年齢や季節に合わせた治療指導を行うようにしております。

年齢によって症状は異なる?

アトピー性皮膚炎は軽症から重症にいたるまでバラツキの大きい皮膚病で、特に大半は軽症です。ごく軽症例まで含めると日本人の10人中2,3人はアトピー性皮膚炎であると思われます。アトピー性皮膚炎の大変を占めるごく軽症の方々はご自分やご両親ですらアトピー性皮膚炎であることに気がついておらず、皮膚科専門医に指摘されなければ一生知らずに終わる方々が多いと思われます。症状に悩んで病院を受診される方は、その多くが少し重めの軽症か中等症、重症です。

乳児 顔や耳を中心とした湿疹
小児期 腕や足、身体のザラザラガサガサした乾燥性の湿疹が目立つようになる
思春期~成人 小児期の身体の湿疹に加えて、顔の症状がひどく出てくる場合があります。

どんな時に痒みがひどくなる?

アトピー性皮膚炎の基本となる症状は皮膚の乾燥症状で、冬になって暖房を使い始めると悪化してきます。さらに、夏の暑い時期には汗をかいて、そのケアを怠ると症状の悪化を起こす場合があります。

冬の乾燥症状に対して

充分な保湿と乾燥を悪化させないように入浴習慣の見直しをすることが大切です。

夏の汗に対して

朝晩のシャワー浴の励行をお勧めしています。

花粉に対して

アトピー性皮膚炎の多く方々が花粉による影響を受けやすく、中には実際に花粉症を起こす方もあります。

過敏症状について

アトピー性皮膚炎の程度が中等症以上の場合、風邪などをきっかけに鼻や喉、気管支、肺の過敏症状を起こすことがあり、数は少ないですけど、喘息を合併する方々もいます。

ステロイド外用剤とアトピー性皮膚炎

平成の年代に入ると、思春期以降のアトピ-性皮膚炎の患者さんの中で、顔を中心に赤く腫れ上がり、大変かゆい湿疹(重症顔面型皮疹)に悩まされる方が急に増加してきました。そういった大人の重症顔面型皮疹に悩まされる患者さんは、昭和の年代には平成の年代よりも少なかったと思われます。
その当時、平成に入ってからの急激なアトピーの重症化や難治化はステロイド外用剤が原因だとする説がマスコミを中心に唱えられるようになり、ステロイド外用剤に激しいバッシングがされた時期が続きました。これに対して、日本皮膚科学会が中心になってステロイド外用剤への誤解を解くよう啓蒙努力がされて、ステロイドをいたずらに忌避する患者さんは近年減ってきています。
当時、皮膚科の医師の中にも脱ステロイドを治療の柱としていた医師もいましたが、今は皮膚科専門医のなかには殆どいないようです。アトピーの重症化の根本的な原因はステロイド外用剤ではなくて、もっと大きくて複雑なものだと考えています。ネットや口コミの世界では、これさえやれば治る的なことがまかり通っていますが、一つの治療で全て簡単に治る病気ではありません。
当クリニックでは、健康保険の適応できる皮膚科的治療やアレルギー的治療、そして漢方薬治療をきめ細かく行っていくことが大切だと考えています。

当院では全年齢層のアトピー性皮膚炎の診療を行っています。

当院では、アトピー性皮膚炎の診断のついた生後4ヶ月以降の患者さんには、希望に応じて血液検査を施行する等、小児期の食物アレルギーの診断・治療に積極的に取 り組んでおります。赤ちゃんからお年寄りまで、全年齢層のアトピー性皮膚炎の診療を行うという点で皮膚科専門では数少ないクリニックです。さらに、思春期以降は、 ダニや花粉・カビ等のアレルギーを中心としたアレルゲン対策や黄色ブドウ球菌対策など年齢や季節に合わせた治療指導を行うようにしております。

当院のアトピー性皮膚炎の検査法

1. IgE抗体(IgE-RIST)

アトピー性皮膚炎の血液検査の中心は、IgE(アイジーイー)抗体です。
アトピー性皮膚炎の患者さんの約8割以上は、IgE(アイジーイー)抗体の数値が異常に高いのです。そこで、血液1ml中のIgE抗体の量を測定します。普通に病院で測定する方法ですと、IgE抗体が2000 IU/ml程度迄正確に測定できるキットを使用しますが、このキットの場合、概ね20以下の低い数値の測定に難点があります。
2歳未満の場合、低い数値の測定が出来ないとIgE抗体の量が高いのか、低いのか判定出来ません。そのため、通常の測定法以外の方法を採用する必要があり、低い数値の測定も正確に測定できる方法を採用しています。当クリニックは、アトピー性皮膚炎治療が専門であることから、IgE抗体をイメージしたロゴマークを使用しています。

2. IgEラスト法(IgE-RAST)

血液中のIgE抗体がどのアレルゲンにどの程度反応するかを調べるもので、卵白、ダニなど、アレルゲン毎に調べます。(アレルゲン特異IgE抗体)。以前は、アレルゲン特異IgG抗体を健康保険で検査できた時期もありましたが、現在は廃止されているため、ラスト法と言えばIgEラスト法のことを指します。IgEラスト法の中には、 CAPラスト法、MAST法など細かく別れていますが、アレルギーの領域で世界標準はCAPラストであることから、CAPラストを用いております。

IgEラスト法で卵・牛乳・ダニなどのアレルギーがあるかどうか(感作されているか)を調べますが、結果は、0~6までのクラスで表現します。IgEラスト法の特性と して、アレルゲンの検出感度は高いものの、疑陽性や疑陰性が出やすいということがあります。

当クリニックでは、食物アレルギーについて、IgE抗体の数値の数値とIgEラスト法の結果と臨床症状を検討して、診療を行っております。

当院のアトピー性皮膚炎の治療法

県外や遠方から、当院へアトピー性皮膚炎の治療に来て頂ける患者さんも多数ありますが、2~4週間に一度通院出来ない方については、当院での治療をお勧めしておりません。それは、症状をきめ細かくじかに診せていただかないと、ちゃんとした治療ができないからです。漢方薬治療の場合は特にそうで、一つの処方では時期がくると悪化してくる場合があります。そういった場合にこそ、直接診せて頂き、悪化した症状に合わせて治療薬を変更したりすることが大切です。あそこに診てもらいに行ったけれど、すぐ悪化したから別の病院に変わったでは、ホントに無駄になってしまいます。

遠方から来ていただいた重症アトピー性皮膚炎の患者さんには、当クリニックの治療概略をお話して、診療を納得して受けていただけるかを判断をしていただくようにしています。長い治療になると思われますので、合うかどうかを判断していただきたいと考えております。当院で治療しても、なかなかすぐに結果の出ない患者さんもおられます。そういう場合には、患者さんと一緒になって少しでも早く治るように努めております。

西洋医学の対症療法

西洋医学の対症療法で確実に有効なものといえば、(1)副腎皮質ステロイド剤、(2)免疫抑制剤、(3)紫外線療法があげられますが、どれも主作用と副作用を天秤にかけて慎重に使用することになります。

副腎皮質ステロイド剤について

副腎皮質ステロイド剤も量と期間によって副作用がでてくる場合もありますが、免疫抑制剤や紫外線療法に比較すると安全域の高い薬剤であり、そのため、副腎皮質ステロイド剤を塗り薬(外用剤)で使用することが西洋医学的治療の柱となっています。但し、良くなれば速やかに使用量を減らし、いずれは止めるようにする方針です。どうしても、ステロイドを使用したくない患者さんにはステロイドの必要性を説明の上、保湿剤などで代用しています。顔面型皮疹を始めとした重症のアトピー性皮膚炎の場合、少量・短期間の副腎皮質ステロイド外用剤のみでは、治すことが難しい場合が多いのも事実です。

漢方治療

はじめて当院へ受診される方へ

当クリニックは、治りにくい皮膚病やアレルギーの病気の患者さんに、「西洋医学的治療」だけではなく、医療用の漢方エキスや生薬を用いた「東洋医学的治療」を行っております。 そのため、多種類の薬剤を調剤する関係上、会計での待ち時間が長くなることがありますので、ご理解頂けますようお願い申し上げます。 尚、診療の受付時間からは、特に以下の時間帯の待ち時間が長くなる傾向がございますので、できれば、以下の時間帯以外での受診をご考慮お願いします。

■平日 12:00 ~ 12:30 / 18:30 ~ 19:00 ■土曜日 13:00 ~ 13:30
混雑予想はこちら

三田皮フ科クリニック

愛知県豊明市阿野町滑1-1

0562-97-8861

診療時間

診察時間月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日日曜日・祝日
9:00~12:30××
16:00~19:00×××

△土曜日は9:00~13:30までとなります。