水虫は日本の人口の約2割の方々が悩まされていると言われています。その意味で、水虫は国民病と言っても過言ではありませんし、決して恥ずかしい病気でもないのです。
毎年、夏になると水虫を悪化させた患者さんが皮膚科の外来に沢山訪れますが、治療は季節関係なく始めていただいた方が良いと思います。
現役を引退したし、孫にうつすのも困るから、水虫をしっかり治したいというお話しも良く耳にします。時間的余裕が出来てから腰を落ち着けて水虫を治療するのはとても良いことですが、若いうちに治しておくことも大切です。
水虫に感染すると
水虫は、かゆい場合もありますが、むしろかゆみがない場合の方が多いようです。ですから、水虫にかかっていても、ご本人にその自覚がないことが多いのです。
子供の水虫は短期間の治療で比較的早く治りますが、高齢者の水虫は治すのに長期間かかることが多いですし、水虫で爪の変形を伴ってくると、日常生活にも差し障りが出る場合もあります。
水虫は遺伝する?
水虫は、遺伝しませんが、水虫になりやすい家系や体質はあるようです。
水虫の多くが親から子供への家族内感染とされていますから、水虫を患ったと気がついたら、家族のためにも治療するように考えていただけると良いでしょう。
水虫の治療法
足に出来る皮膚病には、水虫に似て非なるものもありますから、水虫であるかどうかの判断は相談してみてください。ドラッグストアでも水虫の塗り薬が手に入りますが、足の状態に応じた薬を使うことが大切です。